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最新号
 第34巻8号(2005年8月号) 特集/精神保健福祉施策のグランドデザイン
障害者自立支援法案をめぐって

定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

◇精神保健福祉のグランドデザインが厚生労働省から発表され,その具体化の1つとして障害者自立支援法案が国会に提出されました。精神科医療の枠組みを大きく変える方向性について,読者に情報提供をと考えて特集を組みました。担当官庁からは矢島精神保健福祉課長自らに執筆していただくことができました。これに各界代表の皆様からご寄稿いただき,誌上討論をお願いしました。
◇このグランドデザインの意味あいは,切り口によっていろいろなみかたがあると思います。詳しくは各論文をご覧いただければと思いますが,1つは「障害者」を精神を含めて一元化し,基準を透明化したという横軸があります。そして障害者の発達段階から就労,介護支援に至る縦軸も打ち出されましたが,これは厚生省と労働省の合併が働いたのかもしれません。いずれにしてもこのあたりは少なくとも理念としては反対が少ないと思われます。
◇議論が多いのは病院から地域へという流れの中で,10年後に精神病床7万床削減,障害者福祉の主体を地域−市町村に,規制も緩和して現場中心にしていくという方向性についてでしょう。大きな流れは正しいと思いますが,裏に医療費削減の経済原則がみえるのではないか,衣の陰に鎧が?ということです。いかがなものでしょうか。
◇大きな改革の流れの中で,本特集が将来に向けての建設的な議論の一翼になることを期待したいと思います。

目次

●特集
病院から地域へ:イギリスから考える                  野中  猛
精神保健福祉施策のグランドデザイン─意義と目的─           矢島 鉄也
障害者自立支援法は精神障害者に何をもたらすか
 ─精神科病院の立場から考察する─                  松原 三郎
自治体病院からみた精神保健福祉施策のグランドデザイン         猪俣 好正
精神保健福祉法第32条の行方と自立支援医療制度             鈴木 仁史
地域を支える立場からみた精神保健福祉施策のグランドデザイン      山下 俊幸
家族会からみた精神保健福祉のグランドデザイン             小松 正泰
精神保健研究の立場からみた精神保健福祉施策のグランドデザイン
 ─グランドデザインにエビデンスはあるか─              竹島  正・他
障害者自立支援法案の是非をめぐって
 ─グランドデザインから障害者自立支援法へ─             伊藤 哲寛

●研究報告 失外套症候群を呈したCO中毒間欠型の1例
 ─頭部MRIによる経時的変化─                     坂西 信彦・他
精神科急性期治療病棟における入院日数および看護ケア量を規定する因子  松下 年子・他
統合失調症の急性期治療過程における病識や「薬に対する構え」の変化
 ─SAI-J,DAI-30を用いた多面的な検討─                日域 広昭・他

●シリーズ/精神科診療よもやま話
『知覚変容発作』その後                        渡辺  憲

●書評
精神科医の綴る幸福論「あるがままの自分」から「あるべき自分」へ    武田 雅俊

●シリーズ/精神医学用語解説
299.Bipolar Spectrum                         槇野 葉月・他
300.反抗挑戦性障害                          原田  謙・他
 

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