今後の特集のご案内

 2005年 8月号 精神保健福祉施策のグランドデザイン
         −障害者自立支援法案をめぐって−
     9月号 アスペルガー症候群をめぐって−症例を中心に−【公募論文特大号】
     10月号 SSRI/SNRIの臨床適応
 

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最新号
 第34巻7号(2005年7月号) 特集/精神疾患の最新臨床疫学

定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

◇本号は最新の精神科臨床疫学知見をその分野の専門家に紹介していただいた。知識の増大は早く,学ぶ者の知識獲得の少なさを再び自覚させられた次第である。
◇精神科臨床に携わる時に疾患,治療薬,その効果や副作用などについて,疫学的に正確なデータを知っておくことがますます必要になった。治療の選択にセカンドオピニオンを求める傾向は高まり,疾患や治療の説明が求められる機会が増えている。昨年には卒後新臨床研修制度が発足し,日本精神神経学会の精神科専門医制度の研修も平成18年度開始を目指して,指導医講習会や指導医認定が始まっている。教育指導は,被教育者への生涯にわたる影響を考慮すると,その責任は予想以上に重く,指導医の正確な知識が問われる。
◇日々力を注いでいる臨床において得られる情報を,母集団と健常対照,あるいは一般人口における知見を意識しながら,今後の指針を与えるような知識にまとめることは,生産的な活動である。この営みを広義に臨床疫学と呼んでもいいのではないだろうか。日々の臨床活動の記録と整理が,次のよりよい臨床の指針を生み出すようなシステムを臨床の場に築くことは,精神疾患に苦しむ人々のために精神科医が日常的に貢献できる営為であると思う。
◇本特集号において取り上げた疾患や問題に関する疫学的情報が,量的・質的に洗練され,精神科疾患全体,さらには病態,治療のあらゆる面にわたる情報の整理へと波及することを期待したい。本特集が読者の日常の臨床に少しでもお役に立つならば,幸いである。

目次

●特集
統合失調症の臨床疫学                        井上 新平・他
双極性障害の臨床疫学                        三浦 智史・他
うつ病性障害の疫学                         大坪 天平
パニック障害の疫学                         貝谷 久宣
PTSDの臨床疫学                            飛鳥井 望
痴呆疾患の臨床疫学                         徳永 博正・他
広汎性発達障害の臨床疫学                      佐々木 司
パーソナリティ障害の疫学・臨床疫学                 林  直樹
入院および外来で受療中の精神疾患患者数の年次推移          藤田 利治
精神障害に関する疫学データの日本vs.国際比較             中根 秀之・他

●研究報告
性同一性障害における性役割志向                   森  美加・他

●講演紹介 From receptors to response「受容体から反応へ」      Shitij Kapur

●精神科診療/よもやま話
精神科クリニックにおけるビジネスマンのうつ病患者に対する復職支援  五十嵐良雄

●学会印象記 第45回日本児童青年精神医学会総会            金生由紀子

●シリーズ/精神医学用語解説
297.グリーフワーク                         有園 博子
298.精神科医療のグランドデザイン                  長尾 卓夫
 

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