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     11月号 肝胆膵領域における腫瘍性病変の画像と病理【特大号】
     12月号 C型慢性肝炎の新たな治療戦略
 

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最新号
 第49巻3号(9月号) 特集 /“胆道疾患診療の新しい展開”

定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

 今年の夏休み期間は連日の猛暑に加え,夜中はアテネ・オリンピックのテレビ観戦もあって,寝不足・お疲れになった先生方も多ったことと思いますが,9月に入って急に凉しくなり,夏場の疲労もすでに解消されたことと推察いたします.
 最近はマルチスライスCTにより高速かつ高分解能の画像収集が可能となり,大量画像を効率的に処理するテクノロジーの開発と相まって,三次元画像表示が容易になっております.胆道系領域は胆管と血管が複雑に彎曲しておりますので,三次元画像がスライス画像よりもおのおのの形態,位置,周囲との関連を明確に把握ができ,これまで以上の情報量が得られようになって,胆道疾患診療も急速に変化しております.それで今月号の特集に「胆道疾患診療の新しい展開」を取り上げ,この領域のご専門の先生方に診療最前線についてご執筆をお願い致しました.その一方で座談会は猛暑の7月に開催されましたが,当日は話題の一つとして「三次元画像が保有する病巣存在診断能と性状診断能」にスポットライトがあてられました.つまり,最近の三次元画像は驚くほどの素晴らしい画像が提供され,病巣全体像の把握に優れますが,反面,余分なものを削り落とした構成画像であり,存在診断には適するものの性状診断には必ずしも十分でなく,病変の詳細についてはさらに胆道造影や血管造影を行うことなどが必要であるとの見解でした.診療現場においては見た目の美しさのみに気を取られることなく,ピットフォールに陥らないように対応することが大切であります.これらの点を踏まえて頂き,今月号の特集が先生方の胆道疾患診療に対して少しでもお役に立つことを期待いたしております.

目次

〔巻頭言〕胆道疾患診療の進歩                         松本 由朗

 I.新しい検査法とその特徴

   胆道疾患の診断に対する超音波内視鏡,管腔内超音波検査の進歩      川嶋 啓揮,他

   胆道系におけるMagnetic Resonance Cholangiopancreatography(MRCP)
    −直接造影法との比較−                       竹原 康雄
   multidetector-row CT
    マルチスライスCTによる胆道癌診断                  海野 倫明,他
    マルチスライスCTによる胆道の先天異常画像診断            中山 善晴,他


 II.新しい治療の展開
   胆管結石
    総胆管結石−内視鏡的乳頭バルーン拡張術と内視鏡的乳頭括約筋切開術   野田  裕,他
    腹腔鏡下総胆管切石術−適応と問題点                  山崎  元,他
    肝内結石症−現状と進歩                        田中 肖吾,他
    胆道形成異常−手術術式と成績                     藤井 秀樹,他
   胆道癌
    肝門部胆管癌の手術成績                        梛野 正人,他
    中下部胆管癌に対する血管合併切除術                  田中 栄一,他
    胆嚢癌                                甲斐 真弘,他
    非手術療法とQOL(ステントを中心として)                向井  強,他
   胆道癌に対する立体画像によるvirtual切除の有用性             竜  崇正,他


III.座談会“胆道疾患診療の最前線”                 (司会)牧野  勲
                                      二村 雄次
                                      山雄 健次
                                      市川 智章
                                      宮崎  勝
                                      角谷  宏

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