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 第49巻1号(7月号) 特集 /門脈圧亢進症−診療・研究の新たな展開−

定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

 本邦における門脈圧亢進症の研究や診療は,九州大学の井口潔教授をはじめ,優れた外科系の先生方の精力的な努力により,早くから臨床的に重要な課題として取り上げられ,さらには本邦で得意とする内視鏡を用いた静脈瘤の治療は,世界の水準からみても本邦のレベルはトップである.そして本邦では世界で類をみない門脈圧亢進症学会に発展して今日に至っている.
 一方,門脈圧亢進の成因に関する研究も,本邦における肝類洞壁細胞研究会を中心として,レベルの高い研究が報告されてきたが,この成因の解明は,将来薬物療法につながる重要な問題であるが,現在なかなか臨床的に役立つ薬剤療法の確立までには至っていない.近年薬物療法で注目を集めているのが,アンギオテンシンU受容体拮抗薬で,同薬剤の有効性を,本邦における門脈圧亢進症の診療に従事している方々が協力して結果を出して戴きたいものである.
 本誌の座談会でも述べられているが,私自身も興味ある点が2つある.その1つは門脈血栓が門脈圧亢進を促進する重要な因子であるかもしれないことで,その解明が新たな治療にもつながる点である.もう1つは胃静脈瘤のBRTOの治療で明らかになったことであるが,一見進行した肝硬変にみえる症例も,実は大きなシャントにより見かけ上肝機能が悪くみえる症例が存在することで,そのような肝硬変の診断とBRTOなどによる治療が重要である.いずれにしても,このような肝硬変の存在とBRTOの成績を早く諸外国に示してもらいたいと願っている.
(谷川 久一)

目次

〔巻頭言〕門脈圧亢進症−20世紀における研究               奥平 雅彦
I.食道・胃静脈瘤症例の動向                       於保 和彦,他
II.病態
 肝硬変症におけるhyperdynamic circulationの成因            佐藤 保則,他
 肝硬変における肝内血管抵抗の成因                   上野 隆登,他
 門脈圧亢進症における脾の役割                     川中 博文,他
 腹水成因に対する胸管の役割                      安倍 弘彦,他
III.肝硬変治療後の門脈圧亢進所見の変化
 アルコール性肝硬変:禁酒後の変化                   金子 健彦,他
 C型肝硬変−インターフェロン治療後の変化                谷口 英明,他
IV.治療
 異所性静脈瘤とその治療                        渡辺 勲史,他
 肝癌合併食道・胃静脈瘤の治療                     小原 勝敏
 B-RTOの適応と効果                           國分 茂博,他
 TIPSの適応と問題点                          北山 聡明,他
 門脈圧亢進症の薬物療法の進歩                     堀  直樹,他
V.今後の門脈圧亢進症の治療・研究の方向                 二川 俊二
VI.座談会
“門脈圧亢進症−診療・研究の新たな展開−”           (司会)谷川 久一
                                    別府 倫兄
                                    鹿毛 政義
                                    河田 則文
                                    國分 茂博
                                    豊永  純
VII.東西対抗野球観戦記(DDW-Japan大阪)

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