今後の特集のご案内

 2004年 5月号 膵癌のリスクファクター
         −早期診断への手がかりは−
     6月号 薬物性肝障害−最近の動向と新たな診断基準の検討− 
     7月号 門脈圧亢進症−診療・研究の新たな展開−

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最新号

 第48巻4号(4月号) 特集/肝発癌研究の新たな展開−
定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

 桜花爛漫の候,読者の皆様には新しい年度の始まりに大きな期待感を持って診療,研究,教育に取り組まれているものと存じます.一方,旧国立大学医学部や旧国立病院に勤務される方々は,いわゆる独立行政法人化というえたいの知れない雰囲気の中でもがいておられるかも知れません.かつてのインターン闘争時代のような活力がない時代に身を置く以上,“お上”の方針を快く受け入れ,その中で自己努力をしていくほか術はありません.
 さて,今月号は“肝発癌研究の新たな展開”という肝臓領域の基礎研究としては昨今最も注目されているテーマを特集にさせていただきました.企画立案した“私”の生涯のテーマでもあり,いささか熱を入れたつもりです.ところが,“私”以上に熱を入れられたのは,本誌の編集委員長である谷川久一名誉教授でした.“巻頭言”というよりは“総説”と呼ぶに相応しい論文をお寄せになり,先生のますます肝臓病学に対する情熱には驚き以外に言葉を見い出せません.しかしながら,内容をみていただければ一目瞭然で,わが国の若い肝臓研究者達も地道に研究を行い,世界に新しい知見を発信しています.日本肝臓学会では平成17年度のシングル・トピック カンファレンスのテーマに肝細胞癌を選び,また,アメリカ肝臓学会(AASLD)やヨーロッパ肝臓学会(EASL)と肝細胞癌をテーマにした合同会議を立案中でもあり,その意味でも特集記事が肝細胞癌の基礎研究の起爆剤になればと願っています.

(沖田 極)

目次

〔巻頭言〕肝発癌の諸因子−特にC型肝炎での考察          谷川 久一
背景病変と肝発癌  HBVと肝発癌                 小池 克郎
HCVと肝発癌                           森石 恆司,他
NASHと肝発癌                           川口浩太郎,他
肝発癌と遺伝子異常                        本多 政夫,他
肝発癌とプロテオミクス                      藏滿 保宏,他
肝細胞癌の多段階発癌とフェノタイプ                森  泰昌,他
肝発癌とミトコンドリア異常 ROSと肝発癌             奥田 道有,他
ミトコンドリア遺伝子異常と肝発癌                 西川  学,他
肝発癌と肝組織内鉄貯留                      加藤 淳二,他
肝癌の発生進展と血管新生                     鳥村 拓司,他
インターフェロンと肝発癌抑制−そのメカニズム−          谷口 博順,他
座談会“肝発癌研究の新たな展開”             (司会)沖田  極
                                 金子 周一
                                 小池 和彦
                                 斎藤 英胤
                                 上野 隆登
症例報告 肝lipomatous angiomyolipomaの1症例           坂口 一彦,他
     偶発的に発見されたperibiliary gland hamartomaの1症例  三木 宏文,他

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