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最新号
 第33巻6号 特集/NIRSによる機能画像の新展開

定価(\) 2,835 送料(\) 150

編集後記 紹介

◇NIRSはわが国が世界に誇る脳機能画像法である。大脳皮質の機能測定に限られることや低い空間分解能という制限はあるものの,いつでもどこでも何回でも簡便に施行できる,侵襲性の低い検査という特徴は他の何にも替えがたい。時間分解能は極めて高いので,その特徴を生かせば精神科分野でも高い応用可能性をもっている。医工連携によるわが国の技術の結晶でもあり,現在の技術的問題点もこれからどんどん改良されていくものと期待される。また,自前の技術をふんだんに使えるわれわれには,脳研究や精神疾患へのNIRS応用について,世界に向けての貢献が求められているともいえよう。
◇本特集では,このNIRSの基礎的な原理,工学的な検討,脳研究における成果などについて,それぞれの分野での第一人者の方々にご寄稿いただくことができた。いわば現時点での到達点を示し,今後に向けて展望することができたものと自負している。これまでは,大脳皮質機能の障害が中心であるてんかんや失語症などでの応用が先行しているが,ここにあげたようなさまざまな分野での臨床応用が進みつつあることを,如実に実感していただけるのではと思う。読者諸氏にとって,今後のNIRSの臨床応用による精神医学の発展に自分も寄与してみようと思っていただけたとすれば何よりである。

 

目次

●特集
 NIRSによる機能画像の基礎                         小泉 英明
  NIRS測定の工学的シミュレーション                    岡田 英史
  言語認知研究におけるNIRS機能検査                    皆川 泰代・他
  睡眠研究におけるNIRS機能画像                      渥美 義賢・他
  神経疾患における光トポグラフィー(NIRS)機能画像            渡辺 英寿
  脳卒中リハビリテーションにおけるNIRS機能画像              宮井 一郎・他
  NIRSによる機能画像と統合失調症                     星  詳子
  NIRSにおける機能画像と気分障害/PTSD                  松尾 幸治・他
  精神疾患の生理学におけるNIRSの意義                   福田 正人・他

●研究報告
 抗内因子抗体陽性反応を示しビタミンB12欠乏に基づく精神症状を呈した症例
     ─盲点となりやすいビタミン欠乏による精神症状─          小森  薫・他

●資料
 ある精神科病院における喫煙の実態調査ならびに喫煙対策           中島 公博・他

●紹介
 ベトナム・ホーチミン市の精神医療事情                   野村 陽平

●卒前研修レポート
 アメリカの小児精神科病棟実習で学んだこと
  ─児童虐待,自殺未遂等の問題をかかえた子どもたちの
   入院治療および危機介入について─                   内田  舞

●学会印象記
 第27回日本高次脳機能障害学会(旧日本失語症学会)総会           平山 和美
 第51回日本病跡学会                            森島 章仁

●シリーズ/精神医学用語解説
 278.湾岸戦争症候群                            山田 幸恵・他
 279.コネクショニズム                           信原 幸弘

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