日本近代精神科薬物療法史

A5判

本体2,300円+税
<紹介>

 近代の精神科薬物療法は,1952年のクロルプロマジンの精神科治療への導入に始まる。精神科医療に近代向精神薬が導入されてからすでに半世紀が経過し,その間に多くの向精神薬が開発されて,わが国の精神科医療は大きな変革を遂げた。医療は各国の社会文化的特性の影響によって,その国固有の発達を遂げるものであり,精神科薬物療法もその例外ではない。本書では,日本の近代精神科薬物療法の発展とともに歩んできた著者が,わが国の臨床で用いられたすべての向精神薬の歴史を概観して述べ,わが国の精神科医療と薬物療法を回顧して今後のあるべき方向性を論じたものである。


<目次>
第一章 わが国の精神科薬物療法─近代向精神薬導入以前─
第二章 クロルプロマジンのわが国への導入
第三章 初期Neuroleptica─レセルピンと後発フェノチアジン化合物─
第四章 最初のトランキライザー─メプロバメートとその後のataractica─
第五章 三環系抗うつ薬とMAO阻害剤
第六章 精神刺激薬と覚醒剤
第七章 気分安定薬・抗躁薬
第八章 さまざまな抗精神病薬
第九章 抗てんかん薬・睡眠薬・抗酒薬・抗パーキンソン薬など
第十章 向精神薬の長期大量多剤併用療法と副作用
第十一章 「新規向精神薬」の導入
第十二章 わが国の精神科薬物療法の回顧と展望
参考文献
資料(T)商品名一覧
資料(U)各種向精神薬の日本での認可発売年表
資料(V)薬物(一般名)薬効別索引