<タイトル>

「肝疾患の性差医学 なぜ女性は長寿なのか」

 性差医学あるいは性差医療の発展は,本邦においてもこれからの重要な課題であろう.性差という視点から肝疾患の発生の頻度,病態,診断,治療といった面でながめてみると,それぞれ限りない興味ある事実に出会うことができた.まさにそれはエストロゲンの偉大さといっても良い.女性は,月経,妊娠といった男性の経験しない大変な生理を背負っている代わりに,神は健康と長寿を女性に授けて下さっているのであろう.より性差の理解を深めるとともに,エストロゲンという性ステロイドホルモンの研究の重要性が示唆される.(序文より)


A5判 62頁 定価:本体1,400円+税
ISBN4-87583-105-6 C3047


<目次>
まえがき
1.なぜ女性は長寿なのか
 1)悪性新生物
 2)心疾患,脳血管疾患
2.エストロゲン,月経,妊娠
 1)エストロゲンの分泌
 2)妊娠中の肝機能と妊娠特有の肝疾患
3.エストロゲンの作用─ことに肝疾患における性差発現に関連して
 1)抗酸化作用
 2)免疫活性化作用
 3)血管拡張作用
 4)月経による除鉄作用
4.肝機能の性差
5.薬剤代謝と性差
6.C型肝炎ウイルス(HCV)関連肝障害
7.B型肝炎ウイルス(HBV)関連肝障害
8.アルコール性肝障害
9.肝硬変、門脈圧
10.自己免疫性肝障害
11.NAFLD(脂肪肝・NASH)
12.肝移植
あとがき
文献